2012年12月19日水曜日

まずは開発用のMT4を用意する


前回は、EAをつくるための環境準備として、3つのMT4環境とその用途について書きました。
今回は、そのうちの1つであり、まさにEAを作るための「開発用MT4環境」の用意についてです。

大きな流れとしては以下の通りです。

【用意の流れ】
1.MT4を入れるパソコンを用意する
2.MT4をインストールする
3.MT4作成用ソフト・サンプルEAをインストールする


さっそく、ひとつづず。

1.MT4を入れるパソコンを用意する

  これは普段使っている、使いやすいパソコンがよいと思います。

  デモ口座評価やリアル口座での自動売買用のPCは「安定性」が重要になりますが、 
  この環境は、プログラムを作るためのパソコンになるため、キー入力が多く、
  使いやすさを優先させてよいと思います。

  できることなら、実際の資金を投入するリアル口座での自動売買は、専用のPC
  を用意したほうが好ましいです。

  理由は以下の2点です。

  A.作業ミスが自動売買に影響を与えてしまう
    普段使っているPCでリアル口座用のMT4を動かしていると、うっかりMT4を
    触ってしまう危険が高くなります。
    この場合、この誤操作がリアル口座の資金に影響を与える危険性があります。

  B.普段使い用のPCと併用すると、動作が不安定になる要因に
    普段つかっているPCは、いろんなソフトをインストールしたり、アンインストール
    したりします。 結果、環境としてきれいではなくなり、パソコンの安定稼動を阻害
    する要因になりえます。 

  リアル口座用のMT4は「神聖な環境」とかんがえ、慎重に接することが、
  システム・トラブルを削減します。

2.MT4をインストールする

  既に使われていて、実際の取引をしていないMT4があれば、そのまま使ってよいと
  思います。

  まだMT4をインストールしていなければ、実際に取引を行うFX業者から入手して、
  インストールしましょう。

  裏を返すと、MT4をインストールするにあたっては、先にFX業者を決めるのが
  好ましいと思います。

  MT4は、提供しているFX業者によって細々と動きが異なるためです。

3.MT4作成用ソフト・サンプルEAをインストールする

  MT4作成用ソフトをインストールします。

  ブログでは当面、EA作成方法を、「サンプルソース」で説明していく予定です。

  サンプルソースにも、作成用ソフトが同封されていますので、無料サンプルEAを
  インストールしても、EAを作成できます。

  まだダウンロードされていない方は、以下のリンクからダウンロードしてください。
  インストール方法はダウンロードしたファイル内のドキュメントに記載しています。


  ※ 以前「無料EAソース・サンプル集」では、MT4作成用ソフトを同封していませんでした。 
     そのままの場合、コンパイル時にエラーとなりますので、お手数ですが、
     MT4作成用ソフトをダウンロードいただき、追加でインストールください。
  
  上記の「無料EAサンプル・ソース集」に入っているドキュメントでは、
  画面コピーによる図解で、サンプルのインストール方法だけでなく、EAのコンパイルから、
  テスターで動かす方法、パラメータを変更する方法など書いていますので、
  よりわかりやすいのではないかと思います。



ここまで、上手く出来ましたでしょうか?



ご質問は、ブログコメント以外にも、以下でお待ちしています。

ご不明な点は、お気軽にご質問ください。


  【 問い合わせ先 】


ではでは~



2012年12月1日土曜日

EAをつくるための環境準備



前回は、製品の成り立ちと必要性について書いてみました。
今回からは、EAをつくるための環境準備について書いてみたいと思います。

最終的には、これから書く3つのMT4環境の準備を考えましょう。

1.開発用MT4環境

  EAをつくるための環境です。MQL4でプログラムを書いて、コンパイルし、ex4形式
  のEAを生成するために使用します。
  また、ストラテジ・テスター動作環境と兼用します。テスターでは過去データを元に
  EAが動作し、トレード・パフォーマンスを検証できます。

  この時、同じ期間を対象にして、同じEAを何回動かしても、同じ結果になるはずなの
  ですが、なぜか毎回異なるので注意が必要です。

  原因は、そのMT4に設定しているアカウントが有効(デモ口座、ライブ口座いづれでも)の
  場合、一部の情報が「スタートボタン」を押した時の値に、最新化される、との情報を読
  んだ事があります。

  実際、MT4に無効なアカウントを設定しておくことで、テスター実行毎に結果が異なる、
  という事象はなくなりました。 
  
2.デモ口座用MT4環境

  デモ口座では、実際のお金は使わないで自動売買を行います。「テスター」が過去データ
  で高速動作させるのに対して、「デモ口座」では、実際の自動売買と(ほぼ)同じ状況
  動作します(過去データではなく、現在の為替レート変動で検証)

  実際に自動売買を行う予定のPC(もしくはVPS)で動かすことが理想的です。
  また評価期間中は、基本的に24H・1週間動かしっぱなしにしておきます。

  また、「テスター」とは違い、MT4がFX業者が用意したサーバーと通信を行いながら
  動作します。より本番に近い状態になるとともに、「テスター」で動作させていた時
  と振る舞いが大きく異なります。

  意図したとおりにトレードを行っているのかを確認しましょう。

  EAが良いトレード・パフォーマンスを出すかどうかを確認する、という観点もありますが、
  むしろ「実際の運用」に近い形で動かし、実際に自動売買を行った時の運用
  手順の確認も行いましょう。

  運用手順とは、例えば、EAのパラメータを変更する際や、障害検出時にスマホから
  遠隔操作するなど、実際にEAを動かしているときに必要な作業です。
  一通りを実際に近い形で事前に行っておくことで、本番運用中に何かあっても慌てず
  にすみます。


3.ライブ口座用MT4環境(本番用口座)

  実際に資金を投入して運用するための環境です。筆者は自宅でメイン用のPCと、
  予備用PCの2台で運用しています。VPSなどの利用を考えてもいいかもしれません。

  この環境も24H・1週間動かしっぱなしにする環境です。できるだけ綺麗で安定した
  環境を用意しましょう。
  

今回は「EA作成~運用」に必要な3つの環境を紹介しました。


ではでは~