2012年12月1日土曜日

EAをつくるための環境準備



前回は、製品の成り立ちと必要性について書いてみました。
今回からは、EAをつくるための環境準備について書いてみたいと思います。

最終的には、これから書く3つのMT4環境の準備を考えましょう。

1.開発用MT4環境

  EAをつくるための環境です。MQL4でプログラムを書いて、コンパイルし、ex4形式
  のEAを生成するために使用します。
  また、ストラテジ・テスター動作環境と兼用します。テスターでは過去データを元に
  EAが動作し、トレード・パフォーマンスを検証できます。

  この時、同じ期間を対象にして、同じEAを何回動かしても、同じ結果になるはずなの
  ですが、なぜか毎回異なるので注意が必要です。

  原因は、そのMT4に設定しているアカウントが有効(デモ口座、ライブ口座いづれでも)の
  場合、一部の情報が「スタートボタン」を押した時の値に、最新化される、との情報を読
  んだ事があります。

  実際、MT4に無効なアカウントを設定しておくことで、テスター実行毎に結果が異なる、
  という事象はなくなりました。 
  
2.デモ口座用MT4環境

  デモ口座では、実際のお金は使わないで自動売買を行います。「テスター」が過去データ
  で高速動作させるのに対して、「デモ口座」では、実際の自動売買と(ほぼ)同じ状況
  動作します(過去データではなく、現在の為替レート変動で検証)

  実際に自動売買を行う予定のPC(もしくはVPS)で動かすことが理想的です。
  また評価期間中は、基本的に24H・1週間動かしっぱなしにしておきます。

  また、「テスター」とは違い、MT4がFX業者が用意したサーバーと通信を行いながら
  動作します。より本番に近い状態になるとともに、「テスター」で動作させていた時
  と振る舞いが大きく異なります。

  意図したとおりにトレードを行っているのかを確認しましょう。

  EAが良いトレード・パフォーマンスを出すかどうかを確認する、という観点もありますが、
  むしろ「実際の運用」に近い形で動かし、実際に自動売買を行った時の運用
  手順の確認も行いましょう。

  運用手順とは、例えば、EAのパラメータを変更する際や、障害検出時にスマホから
  遠隔操作するなど、実際にEAを動かしているときに必要な作業です。
  一通りを実際に近い形で事前に行っておくことで、本番運用中に何かあっても慌てず
  にすみます。


3.ライブ口座用MT4環境(本番用口座)

  実際に資金を投入して運用するための環境です。筆者は自宅でメイン用のPCと、
  予備用PCの2台で運用しています。VPSなどの利用を考えてもいいかもしれません。

  この環境も24H・1週間動かしっぱなしにする環境です。できるだけ綺麗で安定した
  環境を用意しましょう。
  

今回は「EA作成~運用」に必要な3つの環境を紹介しました。


ではでは~



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